野菜

豊富な水と長い日照時間が育む「野菜」

キャベツを始め、きゅうり、ふき、ほうれん草、なす、レタス、春菊、ちんげんさい、白菜、にら、スイートコーン、えだまめ、ネギ、やまいも…などの野菜が、全国の収穫量上位に入る群馬。多種多様な野菜の生産が盛んなのは、利根川水系の豊富な水と長い日照時間等の恵まれた自然条件により、平坦地から高冷地まで標高差を活かして栽培しているから。
利根・吾妻地域では夏期の冷涼な気候を活かし、露地野菜のキャベツやだいこん、山うどやふきなどの特徴的な品目が。また中部、西部、東部地域では、きゅうりやトマトなどの施設野菜やほうれん草、ネギなどの葉物野菜が生産されている。

■キャベツ

夏秋キャベツ日本一を誇る嬬恋村。冷涼な気候を活かして生産される高原キャベツは、この時期の首都圏で消費されるキャベツの約8割を占める。昼夜の寒暖差が、葉が柔らかく甘みのあるシャキシャキしたキャベツを生み出している。

■きゅうり

県の平坦地域を中心に施設栽培が行われ、冬期の豊富な日照時間を活かした促成栽培に、夏秋期の抑制栽培を組み合わせることで、ほぼ1年を通して出荷されている。果実のイボの鋭さは新鮮なきゅうりの証。みずみずしく、パリッとした歯ごたえの新鮮なきゅうりが、全国各地に出荷されている。

■ほうれんそう

県内の平坦地から中山間地まで広く産地が形成され、標高差や雨よけハウスを活用して品質の高いほうれんそうが周年生産されている。夏どりほうれんそうは、みずみずしくアクの少ない風味が、また、冬どりほうれんそうは、「上州の空っ風」にじっと耐え、肉厚で甘みが強いのが特長。

■ちんげんさい

県中部や西部を中心にトンネルやハウス栽培が行われ、年間を通じて出荷。土づくりへのこだわりや、栽培時期に応じた品種選定を行うなど安定生産を心がけている。くせのない食味を活かし、中華のほか、和食、洋食と幅広い料理に利用できる。

■下仁田ネギ

群馬が誇る逸品「下仁田ねぎ」。生では辛みが強く、煮たり焼いたりすると、とろけるような舌ざわりと、独特の甘みと香りがまさに絶品。鍋料理で楽しんだり、お歳暮用の贈答品としても人気。

■トマト

冬春期は、日照に恵まれた平坦地で、夏期は、昼夜の温度差の大きい冷涼な高原地帯で産地が形成され、それぞれ特徴ある銘柄トマトが人気。赤ずきんトマト、うれっ娘トマト、奥根利高原トマト、尾瀬トマト、夏美人、初恋物語、ブリックスナインや、県育成品種の甘しずくなど個性豊か。

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